五経異義(読み)ごきょういぎ(その他表記)Wu-jing yi-yi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五経異義」の意味・わかりやすい解説

五経異義
ごきょういぎ
Wu-jing yi-yi

中国,後漢の許慎の著。1世紀後半頃の成立。当時,今文,古文論争が激しかったので,許慎は五経に関する両派相違比較論評した。もと 10巻あったが,散逸して断片しか伝わっていない。許慎は古文派の学者であるが,今文説が多い。これを論駁したものに,鄭玄の『駁五経異義』がある。

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世界大百科事典(旧版)内の五経異義の言及

【許慎】より

…賈逵(かき)について古文経学を修め,〈五経無双の許叔重〉といわれた。著書に《五経異義》10巻があるが,すでに滅んだ。ただ同じ後漢の鄭玄(じようげん)に《駁五経異義》の著があり,これも滅んだが,許慎の説をあげて反駁する形をとっているため,逸文によって両者の説の一斑をうかがうことはできる。…

※「五経異義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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