最新 地学事典 「五良津角閃岩体」の解説
いらつかくせんがんたい
五良津角閃岩体
Iratsu amphibolite body
四国中央部別子地域の三波(さんば)川変成帯中に見られるエクロジャイト相変成岩体。変成条件は,1.4〜2.5GPa,500〜800℃(含ひすい輝石らん晶石エクロジャイトでは2.4〜2.5GPa,570〜610℃),変成年代は93〜122Ma。岩相の違いにより東部と西部の2岩体に区分される。東部岩体の原岩は層状斑れい岩で,エクロジャイト相の変成作用前にグラニュライト相変成作用を受けている。一部に高温のエクロジャイト相変成作用(200Ma)が報告されている。西部岩体は海洋プレート上の海山・海台または海洋性島弧を構成する斑れい岩,苦鉄質火山砕屑岩,石灰岩,砂泥質岩,珪質岩などを原岩とする。一部にエクロジャイト相変成作用前に緑れん石角閃岩相の昇温変成作用(116Ma)が報告されている。参考文献:釘宮康郎ほか(2002) 地質雑 Vol.108:644
執筆者:高須 晃
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

