井ノ上城跡(読み)いのうえじようあと

日本歴史地名大系 「井ノ上城跡」の解説

井ノ上城跡
いのうえじようあと

[現在地名]岩倉市井上町

「寛文覚書」に「古城跡壱ケ所、先年之城主不知、今ハ百姓屋敷ニ成ル」とある。「府志」は「遺址尚存」、「尾張志」は「遺跡残れり」と記すが、現在は不明。城主について上記三書は不知とするが、「尾州古城志」(森徳一郎氏蔵)は「按ルニ嘉吉年中、重松主水正住ム、当村蓋シ此城ナルカ」と推測する。これを受けて「小治田之真清水」は「二宮の神主重松氏の一族か、もし然らば本姓尾張氏の旧家武家にて重松左衛門尉尾張俊村の近親なるべし、俊村中島郡のうちに多く私領ありし事、名古屋大須所蔵の寛元三年乙巳十二月十八日の古文書に見えたり」と追究している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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