日本歴史地名大系 「井俣村」の解説 井俣村いまたむら 鹿児島県:曾於郡大崎町井俣村[現在地名]大崎町井俣大崎郷菱田(ひしだ)村の西にあり、南は同郷仮宿(かりじゆく)村・神領(じんりよう)村、北は志布志(しぶし)郷原田(はらだ)村(現有明町)。飛地高井田(たかいだ)が原田村と野神(のがみ)村(現有明町)境付近にある(日向地誌)。村域の大半はシラス台地上にあり、当村から南東益丸(ますまる)村にかけては千間堀(せんげんぼり)原、西の岡別府(おかべつぷ)村にかけては五色糸原が広がり(三国名勝図会)、その間を田原(たばる)川が北西から南東に流れ、流域に水田が広がっていた。村名は井股村とも記される。古くは今(いま)村と称し(大崎名勝志)、寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳には今村とみえ高七八〇石余。また近世初期には今田村とも称したらしく、慶長一三年(一六〇八)朝鮮出兵時の軍功により児玉四郎兵衛尉(実相)に加増された、「大崎村今田村」浮免三〇石は当地のことと考えられる(「知行目録」旧記雑録)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by