志布志(読み)しぶし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

志布志
しぶし

鹿児島県南東部,志布志市東部の旧町域。志布志湾に面する。 1913年町制。 2006年松山町,有明町と合体して志布志市となった。中心地区の志布志は江戸時代には琉球などとの貿易で繁栄した港町。重要港湾に指定され,港湾の整備が進められている。農漁業が中心で,葉タバコ,サツマイモを産し,沿岸からアジ,イカ,シラスを水揚げする。ビロウ細工は特産。大隅半島の水陸交通の要地であり,物資の集散地でもある。安楽には天智天皇をまつるといわれる山宮神社があり,国指定重要文化財の銅鏡があるほか境内の大クスは国の天然記念物。南方湾上に浮かぶ枇榔島には亜熱帯性植物群落 (国指定特別天然記念物) がみられ,海岸の大部分とともに日南海岸国定公園に属する。

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大辞林 第三版の解説

しぶし【志布志】

鹿児島県東部、志布志湾に面する市。志布志港は古くからの海陸交通の要地で、中核国際港湾として整備されている。サツマイモ・イチゴ・茶・タバコなどの栽培、畜産が行われる。沿岸部は日南海岸国定公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

志布志
しぶし

鹿児島県東端、曽於(そお)郡にあった旧町名(志布志町(ちょう))。現在は志布志市の東部を占める。旧志布志町は1913年(大正2)町制施行。2006年(平成18)有明(ありあけ)町、松山(まつやま)町と合併、市制施行して志布志市となった。旧町域は志布志湾に臨み、北部、東部は山岳森林地帯で、南部海岸低地に市街地が発達し、その背後にシラス台地が広がる。大隅(おおすみ)半島の交通の要衝として発達し、JR日南(にちなん)線、国道220号が通じる。また大阪と結ぶ大型フェリーボートが運航する。古くから文化の栄えた地域で、神亀(じんき)年間(724~729)建立の宝満寺跡や、1340年(興国1・暦応3)創建の大慈(だいじ)寺などがあり、とくに江戸時代は薩摩(さつま)藩の主要な貿易港として繁栄した。増大する貨物と船舶の大型化に適応するため、1968年(昭和43)以来港湾の整備が行われている。米、野菜、畜産のほかチリメンジャコなどの沿岸漁業も行われる。亜熱帯性植物群落のある枇榔(びろう)島(特別天然記念物)や白砂青松の湾岸は、日南海岸国定公園に指定されている。[田島康弘]
『『志布志町誌 上』(1972・志布志町)』

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