井口華秋(読み)イグチ カシュウ

20世紀日本人名事典 「井口華秋」の解説

井口 華秋
イグチ カシュウ

明治・大正期の日本画家



生年
明治13(1880)年

没年
昭和5(1930)年7月12日

出生地
京都

本名
井口 陣三郎

経歴
竹内栖鳳に師事し、四条派を学ぶ。明治29年第1回絵画共進会、31年同第5回展で褒状を受け、同年第4回新古美術品展「喧暖」、36年第5回内国勧業博覧会暮雨」も共に褒状と、各種展覧会で受賞文展では42年第3回展に「伏見の煙雨」が初入選、続いて大正2年第7回「天龍川」、5年第10回「天明焼け」、7年第12回「呂宋島三題」など村落の生活を描いた作品を発表。4年第9回文展「信楽の郷」は褒状を受賞した。8年帝展開設に際し庄田鶴友らと日本自由画壇を結成、官展を離れ自由な制作発表を行った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井口華秋」の解説

井口華秋 いぐち-かしゅう

1880-1930 明治-昭和時代前期の日本画家。
明治13年3月生まれ。竹内栖鳳(せいほう)にまなぶ。日本絵画協会絵画共進会,内国勧業博覧会,文展などで受賞。大正8年帝展開設に対抗して京都で池田桂仙らと日本自由画壇を結成した。昭和5年7月12日死去。51歳。京都出身。本名は陣三郎。作品に「信楽の郷―朝・夕」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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