日本歴史地名大系 「井町」の解説 井町たるいちよう 奈良県:奈良市奈良町井町[現在地名]奈良市樽井町猿沢(さるさわ)池西隣、興福寺南大門前にあり三条(さんじよう)通に面する。「奈良曝」に「たるい町 はたごや有。町役十六軒」「興福寺の西ニ南がわ斗のかたハら町なり。此所ニ馬借あり。此町の西ハ札場ニ而南都の最中なり」とみえる。永仁二年(一二九四)の大仏灯油料田記録に添上郡の作人にタリ井の籠三郎がみえ、「大乗院雑事記」長禄四年(一四六〇)一〇月三〇日条によるとタル井郷には檜皮座衆がおり、文明一七年(一四八五)二月一四日条には薪能の時の南大門前後の掃除を垂井(たるい)でも行っている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by