亜急性毒性(読み)あきゅうせいどくせい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

さまざまな物質や物理的要因(電離放射線、電磁波など)を1か月から3か月程度連続的に曝露(ばくろ)して(または反復投与して)ヒトや動物に現れる毒性を、亜急性毒性とよぶ。亜急性とは、急性と慢性の中間をさすことばであり、その期間に関して毒性学的に厳密な定義はない。

 一般に、実験動物(ラット、マウス、イヌなど)を用いて実施される亜急性毒性試験には4週間(28日間)試験と13週間(90日間)試験の2通りがあり、いずれにおいても被験物質(または要因)の曝露を4週間または13週間継続して、動物の体重、摂餌(せつじ)量、臨床症状および生存率などの指標に現れる変化と、生化学的検査、血液学的検査、および病理学的検査(剖検および病理組織学的検査)で検出されるさまざまな毒性影響を評価する。これらの試験で得られる結果は、しばしば後に実施される慢性毒性試験の用量設定に利用される。

[青山博昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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