享保尺(読み)きょうほうじゃく

精選版 日本国語大辞典の解説

きょうほう‐じゃく キャウホウ‥【享保尺】

〘名〙 享保年間(一七一六‐三六)将軍吉宗が制定した曲尺(かねじゃく)をいう。中世以降不統一だった尺度を、紀伊国(和歌山県)熊野神社の古尺を模して、三〇三・六五ミリメートルを原尺として統一したもの。のち測量家伊能忠敬は、木匠たちが使っていた又四郎尺(三〇二・三七ミリメートル)とこれとを折衷して、いわゆる折衷尺(三〇二・九七ミリメートル)を作った。この折衷尺が明治政府太政官の認可を得て正規の曲尺として採用された。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の享保尺の言及

【尺貫法】より

…しかし,江戸時代には尺度については何の規制もなく,そのため幕末には同じく曲尺と呼ばれる尺の長さに差があった。その一つは享保尺といい,徳川吉宗が熊野の神庫から見いだした尺の写しとされ,一つは又四郎尺と呼ばれるもので,室町時代の尺工又四郎の手になるものとされ,その1尺は享保尺の1尺4厘であったという。さらに折衷尺と呼ばれるものがあり,これは伊能忠敬が1800年(寛政12)ころ日本海岸絵図の作成に当たって用いたとされ,その1尺は享保尺の1尺2厘であったという。…

※「享保尺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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