コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

和歌山県 わかやま

3件 の用語解説(和歌山県の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

和歌山県
わかやま

面積 4726.29km2。人口 100万2198(2010)。年降水量 1316.9mm (和歌山市) 。年平均気温 16.7℃ (和歌山市) 。県庁所在地 和歌山市。県木 ウバメガシ。県花 ウメ

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

日本の地名がわかる事典の解説

〔和歌山県〕和歌山〈県〉(わかやま〈けん〉)


近畿(きんき)地方南部に位置する県。
紀伊(きい)山地が大半を占め、北部の紀ノ川流域に和歌山平野が開ける。気候が温暖で林業や柑橘(かんきつ)類などの果樹栽培が盛ん。また、県庁所在地の和歌山市とその周辺には製鉄・精油などの工業地域が発達している。紀伊半島南西部を占め、北は大阪府、東は奈良県・三重県に接する。南は太平洋、西は紀伊水道に臨み、南端の潮岬(しおのみさき)は北緯33度26分で本州最南端。熊野(くまの)川の支流である北山(きたやま)川の北岸に飛び地がある。人口101万8668。面積4726.29km2。人口密度215.53人/km2。管轄市町村は9市20町1村。県庁所在地和歌山市。県花はウメ。
歴史を見ると、旧石器時代から弥生時代にかけての遺跡が紀ノ川流域や海岸沿いを中心に分布する。古墳は紀北地方に集中し、和歌山市の大谷(おおたに)古墳の副葬品からは大陸文化の影響も認められる。古く県北部は木国(きのくに)、南部は熊野国(くまののくに)と称したが、大化(たいか)の改新後、紀伊国となる。熊野地方は古くから熊野三山(熊野本宮(ほんぐう)大社、熊野速玉(はやたま)大社、熊野那智(なち)大社)の神領、修験道(しゅげんどう)の聖地で、空海開基の高野山(こうやさん)、その分派の根来(ねごろ)寺も勢力を拡大した。中世に発達した雑賀衆(さいかしゅう)・根来衆などの武装集団は、豊臣秀吉(とよとみひでよし)の紀州攻めで平定され、秀吉の命で築かれた和歌山城が城下町名・県名の始まりとなった。江戸時代に入り、1619年(元和(げんな)5)に徳川家康(とくがわいえやす)の十男頼宣(よりのぶ)が入封し、和歌山藩が成立した。田辺(たなべ)・新宮(しんぐう)には支藩がおかれ、熊野街道・伊勢(いせ)街道には伝馬(てんま)所が整備された。1871年(明治4)、廃藩置県により和歌山・田辺・新宮の3県が成立し、同年和歌山県に統合。数度の県域変更を経て1872年に現県域となった。
地勢を見ると、北の大阪府境には和泉(いずみ)山脈が東西に連なり、その南側を紀ノ川が西流し、下流に和歌山平野が広がる。紀ノ川以南の県域の大部分は紀伊山地が占める。高野山付近を除き、おおむね険しい褶曲(しゅうきょく)山地が連続し、北から有田(ありだ)川・日高川・富田(とんだ)川・日置(ひき)川・古座(こざ)川などが山地を刻み、蛇行して流れ下る。山地が海に迫るため、和歌山平野を除き各河川の河口部には大きな平野はない。南東部は熊野川が三重県境をなす。気候は、黒潮(日本海流)の影響を受けて冬も温暖で、大部分は夏に高温多湿な南海型気候に属すが、北部の紀ノ川流域はやや寡雨で瀬戸内式気候に近い。夏季に台風が上陸することも多く、南東部の山地南斜面では年降水量が4000mmを超すところもある。
産業は、農業では、専業農家比率が約25%で近畿地方ではもっとも高い。紀ノ川流域では稲作が盛んだが、全県的には水田比率は低く、果樹栽培を中核とした特徴ある農業が行われる。有田川中・下流域を中心にしたミカンの生産量は全国第1位を誇り、紀ノ川中流域ではハッサクなど柑橘類の栽培が盛ん。南部(みなべ)川流域と田辺市付近は全国一のウメの産地で、その加工も行われる。カキ・モモ・ネーブルオレンジ・キウイフルーツなど全国屈指の果物のほか、スターチス・カスミソウなどの花卉(かき)栽培も盛ん。林業では紀州材を産するが、輸入材と競合し、かつての隆盛はない。中部の山地ではウバメガシを原料とする特産の備長(びんちょう)炭を生産する。水産業は、かつてカツオ一本釣り漁や地引き網漁、沿岸捕鯨など漁業先進地として知られたが、各種規制や資源枯渇のため不振。カツオ・マグロ・イワシ・サバ・アジなどの遠洋・沖合・沿岸漁業が勝浦(かつうら)港・串本(くしもと)港などを基地として行われる。紀伊水道ではクエ・タチウオ・ハモなど高級魚の漁獲がある。工業は、和歌山市・海南(かいなん)市が中心で、特定重要港湾の和歌山下津(しもつ)港沿岸に石油精製・鉄鋼・化学・機械・電力などの重化学工場群が集まる。大工場はほかに御坊(ごぼう)市付近に造船所・発電所・製材所、新宮市に製紙工場が立地。このほか伝統産業・地場産業として紀ノ川中流域の橋本(はしもと)市のパイル織物、海南市の漆器や雑貨、湯浅(ゆあさ)町のしょうゆ醸造、有田(ありだ)市の蚊取り線香などがある。
観光では、潮岬・那智滝(なちのたき)・勝浦温泉・瀞八丁(どろはっちょう)などは吉野(よしの)熊野国立公園を代表する景勝で、全国から観光客が絶えない。友ヶ島(ともがしま)水道付近は瀬戸内海国立公園に指定。霊地の高野山から日高川上流の龍神(りゅうじん)温泉にかけては高野(こうや)龍神国定公園に指定されている。白浜(しらはま)温泉は歴史ある名湯で、西日本屈指の大温泉に発展した。和歌山県・奈良県・三重県の3県にまたがる世界遺産(文化遺産)の紀伊山地の霊場と参詣道(熊野古道)も多くの観光客を集める。世界遺産に登録されている熊野三山の一つ、那智勝浦町にある熊野那智大社では、7月の例大祭で那智の火祭りが行われ、国の重要無形民俗文化財に指定されている那智の田楽(でんがく)が奉納される。新宮市の熊野速玉(はやたま)大社では、10月に熊野速玉大社・御船祭(みふねまつり)が行われる。また、杉野原の御田舞(おんだまい)(有田川町)、花園の御田舞(かつらぎ町)、河内祭の御舟行事(串本町・古座川町)など、国の重要無形民俗文化財に指定された民俗芸能や風俗習慣も残る。白浜温泉では夏に白浜花火大会が盛大に開催される。
有田郡
有田市
伊都郡
岩出市
海草郡
海南市
紀の川市
御坊市
新宮市
田辺市
西牟婁郡
橋本市
東牟婁郡
日高郡
和歌山市

出典|講談社
日本の地名がわかる事典について | 情報 凡例

和歌山県の関連キーワード再婚禁止期間タイソン ゲイ和歌山(県)利回り空き家軒数の増大ソフトバンク・テクノロジー新座[市]邑南[町]岐阜[県]甑島列島

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone

和歌山県の関連情報