京石工芸品(読み)きょういしこうげいひん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「京石工芸品」の解説

京石工芸品[石工]
きょういしこうげいひん

近畿地方、京都府の地域ブランド。
京都市及びその周辺で加工された石燈籠・庭園装飾用石製層搭(石製彫刻)・庭園装飾用石製鉢物(石製置物)・石製彫刻物。京都では、平安建都によって大内裏造営に石を材料とする技術が必要とされるようになり、後に仏教が盛んになってからは石仏石塔・石燈籠など京石工の手による優れた石工芸品が製作された。安土桃山時代以降、茶道文化によって美意識が研ぎ澄まされ京石工芸の技術も洗練されていった。現在では日本庭園に欠かせない。手づくりの伝統を頑なに守っている。1982(昭和57)年3月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2006(平成18)年12月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5006756号。地域団体商標の権利者は、京都府石材業協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「京石工芸品」の解説

京石工芸品

京都府京都市を中心に生産される石工芸。古くから庭園装飾用として発展。国の伝統的工芸品に指定されている。

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