亭主石(読み)ていしゅいし

精選版 日本国語大辞典 「亭主石」の意味・読み・例文・類語

ていしゅ‐いし【亭主石】

  1. 〘 名詞 〙 茶庭露地に配置する石の一種。中潜(なかくぐり)内側に据えてある乗越石(のりこしいし)手前にある、扁平な石をいう。客が腰掛にそろったことを勝手に告げると、亭主がこの石の所まで迎えに出るので、この名がある。乗越石で兼ねる場合もある。
    1. [初出の実例]「手燭ハのりこへ石・亭主石の間にふミ違の石あれハ、是に置也」(出典:石州三百ケ条(1665)一)
  2. 客石

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android