コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

手前 テマエ

デジタル大辞泉の解説

て‐まえ〔‐まへ〕【手前】

[名]
自分の目の前。自分のもと。「手前にある本を取る」
自分に近い方。また、目標とするものの前。こちら。「手前の交差点を右折する」「採用の一歩手前の段階」
人の見る前。他人に対する自分の立場・面目・体裁。「少しは世間の手前も考えなさい」「言い出した手前、とても断れない」
腕前。技量。手並み。「お手前拝見」
(「点前」とも書く)茶の湯で、茶をたてたり炭をついだりするときの所作や作法。→御手前(おてまえ)
自分ですること。自前。
「―の商ひをして、大方は仕損じ」〈浮・永代蔵・二〉
自分のものであること。自分の支配下であること。
「―の人足、数千人出て」〈浮・武家義理・三〉
暮らし向き。生計。経済状態。
「一代のうちにかく―富貴になりぬ」〈浮・永代蔵・二〉
[代]
一人称の人代名詞。自分のことを謙遜していう語。わたくし。「手前の生まれは信州です」
二人称の人代名詞。
㋐対等または目下の相手をさしていう。おまえ。→てめえ
「おれは―を憎くて殺したのでねえんだぞ」〈賢治・なめとこ山の熊〉
㋑(「おてまえ」の形で)対等の相手をさしていう。あなた。
「お―の大切にしらるるものをおれが伐るものか」〈咄・鹿の巻筆・一〉

て‐めえ【手前】

[代]《「てまえ」の音変化。「てまえ」のぞんざいな言い方》
一人称の人代名詞。わたし。あっし。「手前にはかかわりのないことです」
二人称の人代名詞。おまえ。きさま。「手前に文句がある」
[補説]1は「あいつはてめえのことしか考えない」「てめえから名のって出る」のように自分自身の意でも用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

てめえ【手前】

( 代 )
〔「てまえ」の転。話しことばでのごくくだけた言い方〕
一人称。「てまえ(手前)
」に同じ。 「 -なんかもすっかり老いぼれてしまいまして」
二人称。「てまえ(手前)
」に同じ。 「 -なんかの知ったことか」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

手前の関連キーワード立て前・点前・立前引っ込みがつかないバスクラリネット川口で船を破る後に引けないうらふりけんプレジャンプ身も世もないテイクバックパームレスト味噌を上げる見栄を張るバックホー雪山獅子旗人代名詞重ね継ぎ陰線消去手前味噌御手医者熱を吹く

今日のキーワード

桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す

《「史記」李将軍伝賛から》桃やすももは何も言わないが、花や実を慕って人が多く集まるので、その下には自然に道ができる。徳望のある人のもとへは人が自然に集まることのたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

手前の関連情報