人工種子(読み)じんこうしゅし(その他表記)synthetic seed

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人工種子」の意味・わかりやすい解説

人工種子
じんこうしゅし
synthetic seed

植物組織培養によってつくられた不定胚を,成長ホルモン栄養素とともにゼラチン状のカプセルに包んだもの。遺伝的に均一で有用な新品種が大量生産でき,各種薬剤や有用微生物などを種子内に包括することが可能になる。また天然種子に比べ輸送貯蔵播種が容易になった。そのため新品種開発をめぐって国際的な競争が激化している。日本では,農林水産省と民間企業による共同開発が進められている。

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