人面瘡(読み)じんめんそう

精選版 日本国語大辞典 「人面瘡」の意味・読み・例文・類語

じんめん‐そう ‥サウ【人面瘡】

〘名〙 人の顔のような形になるはれもの。にんめんそう。
仮名草子伽婢子(1666)九「左の股の上に瘡出来て、其形の人の貌(かほ)の如く、目口ありて鼻耳はなし、〈略〉世にいふ人面瘡(ジンメンサウ)とは此事なり」

にんめん‐そう ‥サウ【人面瘡】

〘名〙 膝頭にできる一種のはれもの。はれただれて人の顔のような形になる。また、傷口飯粒を入れると痛みがとまるというところから、俗に、まんま食い、まんま食おうともいう。人面疔。じんめんそう。
※中華若木詩抄(1520頃)上「晁錯は人面瘡と云、かさになりて」

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デジタル大辞泉プラス 「人面瘡」の解説

人面瘡

日本の妖怪・奇病。化膿した傷が人の顔になり、話したりするとされる。「人面疽」とも。

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