飯粒(読み)メシツブ

デジタル大辞泉 「飯粒」の意味・読み・例文・類語

めし‐つぶ【飯粒】

飯のつぶ。ごはんつぶ。
[類語]玄米白米新米古米古古米うるち粳米もち糯米黒米胚芽米精白米内地米外米早場米遅場米新穀米粒小米屑米

いい‐ぼ〔いひ‐〕【粒】

めしつぶ。
「―して、もつ(=魚ノ名)釣る」〈土佐
《形がめしつぶに似ているところから》いぼ。〈新撰字鏡

はん‐りゅう〔‐リフ〕【飯粒】

飯顆はんか。めしつぶ。

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精選版 日本国語大辞典 「飯粒」の意味・読み・例文・類語

めし‐つぶ【飯粒】

〘名〙
① 飯のつぶ。ごはんつぶ。ままつぶ。いいぼ。めしつぼ。
※天理本狂言・苞山伏(室町末‐近世初)「又口のはたに、めしつぶを付て置も有」
② (時がたつと容易に離れないもの、じゃまなもの、の意で) 年をとった妻。古女房
※雑俳・花の宿(1732)「老女房(メシツブ)を呼びや鍋尻にこげ付て」

いい‐ぼ いひ‥【飯粒】

〘名〙
① めしつぶ。
書紀(720)神功摂政前(北野本訓)「粒(イイホ)を取りて餌(え)に為(し)て」
② 「いぼ(疣)」の古名。その形がめしつぶに似ているところからという。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

いい‐つぶ いひ‥【飯粒】

〘名〙 めしのつぶ。めしつぶ。いいぼ。ごはんつぶ。
塵芥(1510‐50頃)「餃 イヒツフ」

はん‐りゅう ‥リフ【飯粒】

〘名〙 めしつぶ。飯顆。〔世説新語徳行上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「飯粒」の読み・字形・画数・意味

【飯粒】はんりゆう(りふ)

めしつぶ。〔世説新語、徳行〕殷仲堪州爲(た)り、水儉(水害)に値(あ)ひ、は常に五盤のみ。外に餘肴(よかう)無し。粒の盤席のするときは、輒(すなは)ち拾ひて、以て之れを(くら)ふ。~亦た其の性の眞素なるに(よ)る。

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