仁公儀村(読み)にこうぎむら

日本歴史地名大系 「仁公儀村」の解説

仁公儀村
にこうぎむら

[現在地名]棚倉町仁公儀

花園はなぞの村の東、阿武隈高地西縁の丘陵に立地。仁公義とも書く(正保郷帳)。ソナ窯跡から平安時代の布目瓦・須恵器出土。延元四年(一三三九)七月一八日の伊達為景相博状(結城大蔵結城文書)高野たかの郡北方「にこうきのむら」とみえ、当村と入野いの郷内二ヵ所を、金原かなはら保内筆甫ひつぽ(現宮城県丸森町)と交換し、当村は結城白川氏領となった。天文二〇年(一五五一)一二月二七日、上遠野備中守(秀式・盛秀)は、もと須田紀伊守の所領であった「にくうき」を結城晴綱から恩賞として与えられている(「結城晴綱証状」秋田藩家蔵文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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