デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「仁木順平」の解説 仁木順平 にき-じゅんぺい 安部公房の小説「砂の女」の主人公。昆虫採集にいき,蟻地獄のような脱出不可能な砂の穴の中で,ひとりの寡婦との生活をしいられる中学教師。何度かの失敗のあとついに脱出の機会がくるが,八方ふさがりの状況をのりこえて生きる可能性を発見し,みずから穴の中にとどまる。小説は昭和37年刊行。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例