仇を恩で報ずる(読み)あたをおんでほうずる

精選版 日本国語大辞典 「仇を恩で報ずる」の意味・読み・例文・類語

あた【仇】 を =恩(おん)で[=徳(とく)で]報(ほう)ずる

  1. 恨みのあるものに対し、かえって情けをかける。うらみに報ゆるに徳をもってす。
    1. [初出の実例]「『よし、あたはとくをもちてとぞいふなる』とて、とらせつ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
    2. 「『今にはじめぬ事なれ共、内府(だいぶ)が心のうちこそはづかしけれ。怨(あた)をば恩をもって報ぜられたり』とぞ仰ける」(出典平家物語(13C前)二)

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関連語 実例 藤原 内府

ことわざを知る辞典 「仇を恩で報ずる」の解説

仇を恩で報ずる

恨みのあるものに対し、報復しないで情けをかける。

[解説] 「老子六三」に「怨を報ずるに徳を以てす」とあります。

[類句] 恨みに報ゆるに徳を以てす

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