内府(読み)ナイフ

精選版 日本国語大辞典 「内府」の意味・読み・例文・類語

だい‐ふ【内府】

  1. 〘 名詞 〙 内大臣(ないだいじん)唐名
    1. [初出の実例]「参内府、大饗也」(出典権記‐正暦四年(993)正月二八日)

ない‐ふ【内府】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 内大臣(ないだいじん)の別称。だいふ。
  2. [ 2 ] 謡曲。小松内府重盛は父清盛が後白河法皇を攻めようとしていると聞いてかけつけ、父をいさめて計画をやめさせる。廃曲

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の内府の言及

【内大臣】より

…(1)太政官の官職名で,左・右大臣に次ぐ大臣の称。令の制度には規定のない令外官(りようげのかん)で,〈うちのおおいまうちぎみ〉〈うちのおとど〉などとも称し唐名を内府(ないふ),内丞相(ないじようしよう),内相府(ないしようふ)と呼び,三公の一つとされた。669年(天智8)内臣(ないしん)藤原鎌足が任じられたのが初見である。…

※「内府」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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