今内裏(読み)イマダイリ

デジタル大辞泉 「今内裏」の意味・読み・例文・類語

いま‐だいり【今内裏】

皇居が焼失したときなどの仮の皇居。
「―のひむがしをば北の陣といふ」〈一二

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精選版 日本国語大辞典 「今内裏」の意味・読み・例文・類語

いま‐だいり【今内裏】

  1. 〘 名詞 〙 皇居の焼亡破損などのため、臨時天皇御座所(ござしょ)とされた仮皇居。里内裏。
    1. [初出の実例]「いまだいりのひむがしをば、北の陣といふ」(出典:枕草子(10C終)一二)

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世界大百科事典(旧版)内の今内裏の言及

【里内裏】より

…平安宮の外に平安京街に設けられた皇居。今内裏,里亭皇居,里内(さとだい)などの称もあるが,とくに大内(だいだい)と併称して里内の称が多く用いられた。 960年(天徳4)平安内裏がはじめて焼亡すると,村上天皇は累代の後院(ごいん)(離宮の一種)である冷泉(れいぜい)院に移ったが,976年(貞元1)ふたたび内裏が焼失し,円融天皇は太政大臣藤原兼通の堀河第に移って約1年間これを皇居とした。…

※「今内裏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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