今林庄(読み)いまばやしのしよう

日本歴史地名大系 「今林庄」の解説

今林庄
いまばやしのしよう

皇室領として成立した荘園。江戸時代の今林村辺りに比定される。史料上では陽明文庫所蔵「兵範記」紙背文書に次のようにみえるのが最も早い。

<資料は省略されています>

これによれば、賀舎かや(現亀岡市)と並んで皇太后宮藤原聖子(忠通女、崇徳妃)の所領となっている。

また藤原頼長の日記「台記」久安六年(一一五〇)一一月三〇日条には、坊門宗通の所領今林庄が臨終にのぞんでその子信通に譲られ、さらに信通およびその母の死により、信通の兄弟重通に与えられたことが記されている。坊門流藤原氏に伝流された今林庄は領家職でもあったものか。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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