今西家住宅(読み)いまにしけじゆうたく

日本歴史地名大系 「今西家住宅」の解説

今西家住宅
いまにしけじゆうたく

[現在地名]橿原市今井町三丁目

今井町西端にあり、桁行一五・八メートル、梁間一二・九メートル、庇付・一重・入母屋造・本瓦葺、八棟とよばれる複雑な形の屋根をもつ建物。今西家は江戸時代には今井町惣年寄を勤めた家。棟札に「棟上 慶安参年参月廿弐日」とあり、慶安三年(一六五〇)建築であることが知られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 平面 最古 民家

世界大百科事典(旧版)内の今西家住宅の言及

【今井】より

…奈良県橿原市に属する旧高市郡の一町。環濠集落寺内町(じないちよう),町人住宅(町屋(まちや))街の伝統を伝え,その歴史的町並みが有名である。今井町は16世紀半ば(天文年代)に大坂本願寺の兵部卿法印豊寿が南大和の中心的宿場町八木の西方の今井庄に一向宗道場として今井御坊(称念寺)を建立,門徒の浪人や商人らを集めて寺内町を開いた。町域は4町四方,外周には水濠をめぐらして要塞化した。1575年(天正3)に織田信長に屈服したが,堺と姉妹町の関係にあったため,寺内町として今井兵部卿歴代の支配が認められ,徳川幕府もこれを承認した。…

※「今西家住宅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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