日本歴史地名大系 「今井町」の解説 今井町いまいちよう 大阪府:大阪市北区今井町[現在地名]北区天満(てんま)一丁目天満二丁目の北に延びる二筋の両側町で、もと同町と一町であった(→天満二丁目)。町名は天満組惣年寄・質屋年寄を勤めた今井氏の居住によるもので、文化三年(一八〇六)増修改正摂州大阪地図では西筋の天満橋筋に屋敷がみえる。同氏は大和今井町の出身で大和屋と称した。大坂三郷天満組に属し、元禄一三年(一七〇〇)の三郷水帳寄帳では屋敷数四四・役数五二役と二分五厘役で、うち惣年寄分・町年寄分・会所分各一役が無役。年寄は平野屋三郎兵衛。「難波鶴」に竜骨車屋として「天満橋より一丁北」とあるのは当町か。 今井町いまいまち 奈良県:大和郡山市郡山城下今井町[現在地名]大和郡山市今井町天正一六年(一五八八)の郡山惣町分日記(春岳院文書)にみえる内町(箱本)一三町のうち。明治二一年(一八八八)の町村合併願書には「永禄年中高市郡今井町ヨリ移住セルモノアルヲ以テ其所ヲ今井町ト呼」ぶとある。 今井町いまいちよう 奈良県:奈良市奈良町今井町[現在地名]奈良市三条(さんじよう)町三条新屋敷(さんじようしんやしき)町の東南に所在。「奈良曝」に「下三条組」とみえ、三条村のうちに発達した町。「奈良坊目拙解」によれば興福寺領で家地子がかかる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by