仏ソ協力声明(読み)ふっソきょうりょくせいめい(その他表記)Joint Statement on Franco-Soviet Cooperation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仏ソ協力声明」の意味・わかりやすい解説

仏ソ協力声明
ふっソきょうりょくせいめい
Joint Statement on Franco-Soviet Cooperation

1971年 10月 25日パリでフランス,ソ連間に調印された「仏ソ協力の原則に関する声明」。ソ連の L.I.ブレジネフ共産党書記長がフランスの G.ポンピドー大統領らと会談した成果の一つで,ヨーロッパの現存国境の尊重内政不干渉などの原則,核軍縮への努力,国際緊張発生時の協議など 13項目から成る。ほかに「経済・技術・産業協力協定」 (期限 10年) が結ばれ,さらに全ヨーロッパ安全保障協力会議の準備会議を 72年に開くことなどに関する共同宣言も発表された。この声明は米中接近に伴うソ連の対抗外交の一つであり,他方西ドイツ東方外交に対するフランスの対応外交という意味をもつ。

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