仏社村(読み)ぶつしやむら

日本歴史地名大系 「仏社村」の解説

仏社村
ぶつしやむら

[現在地名]上小阿仁村仏社

北流する小阿仁川中流右岸と、これに注ぐ仏社川・長信田ながしだ川流域に位置する。正保四年(一六四七)の出羽一国絵図に三一二石とみえる。享保一五年(一七三〇)の「六郡郡邑記」に戸数二五軒とあり、枝郷として上仏社かみぶつしや三六軒、羽立はだち八軒、下長信田しもながしだ一〇軒、冷水沢ぬるみさわ二軒、上長信田六軒の五ヵ村が記載される。ただし寛政六年(一七九四)の六郡惣高村附帳には宗善森そうぜんもり村が加わり、冷水沢はみえない。文化一二年(一八一五)の「秋田風土記」では戸数八七戸。

仏社川沿いに山道が延び、国見くにみ峠を越え阿仁あに地方と結ばれる。小阿仁川沿いの対岸集落とはもっぱら河川を利用して往来した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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