仕上・仕揚(読み)しあげ

精選版 日本国語大辞典 「仕上・仕揚」の意味・読み・例文・類語

し‐あげ【仕上・仕揚】

〘名〙 (動詞「しあげる(仕上)」の連用形の名詞化)
物事をし終えること。また、物を作りあげること。完成すること。また、その結果やできばえ。
浄瑠璃釈迦如来誕生会(1714)一「尾筒が抜けるか童が肘がはなるるか、しあげを見よ」
② 最後のしめくくり。最後の工程
※玉塵抄(1563)二六「羅漢聖者は、初果より二果三果四果と次第して修行して、位があがるぞ。第四番のしあげの果位を羅漢と云ぞ」
③ (死後作法のしめくくりの意とも、また、死者の霊を天にあげる意ともいう) 死後三日目、七日目、四九日目などの忌日にいとなむ法事。忌中払。
※言国卿記‐文明六年(1474)八月一三日「今日、伏見殿御しあけ也了。御経供養在之と也」
葬礼の後、手伝いの人々に荒布(あらめ)を煮たものを食べさせたこと。〔随筆・東牖子(1803)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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