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作法 サクホウ

デジタル大辞泉の解説

さく‐ほう〔‐ハフ〕【作法】

物の作り方。さほう。「小説の作法
[補説]現代では多く「さほう」という。

さ‐ほう【作法】

(‐ハフ)
㋐物事を行う方法。きまったやり方。きまり。しきたり。「婚儀は旧来の作法にのっとる」
㋑起居・動作の正しい法式。「礼儀作法
㋒詩歌・小説などのきまった作り方。さくほう。「小説作法
(‐ホフ) 仏事を行う法式。葬礼・授戒などの法式。
「例の―にをさめ奉るを」〈桐壺
礼儀(れいぎ)[用法]

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百科事典マイペディアの解説

作法【さほう】

言語動作,起居振舞などの規準。一般に礼儀と併称して礼儀作法とも。日本では中国文化の渡来後,聖徳太子の憲法十七条で礼が政治の中心におかれ,この精神がのち武家礼法に受け継がれた。

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世界大百科事典 第2版の解説

さほう【作法】

人間の社会生活にかかわる多くの慣習やしきたりのうち,ふつうとくに起居動作,言語,身なりなどに関する正しいとされる方式を作法と呼ぶ。日常生活の作法はおおむね習慣化されており,破られてはじめて気になるような非意識的な形式である。そして破られた場合にも,その制裁は法的規範の場合とはちがって,せいぜい交際仲間からのけものにされるという間接的な社会排除にとどまる。また,ある社会では3本指で食べるのが作法であるのに,ほかではフォークで,あるいははしで食事するのが決りであるといったように,作法の形式はたいてい,そうでなければならないという合理的根拠を欠いていて,一部の社会階級が好んで始めたものを,ほかの階級もとり入れることによってしきたりとなったものが多い。

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大辞林 第三版の解説

さくほう【作法】

ものの作り方。 「文章-」 → さほう

さほう【作法】

〔歴史的仮名遣い「さはふ」〕
礼にかなった立ち居振る舞いのしかた。 「行儀-」 「 -正しく、手を支いたが/婦系図 鏡花
物事を行う方法。やり方。 「文章-」
しきたり。慣習。 「そのほどの-、れいのごとなれば/蜻蛉
〔歴史的仮名遣い「さほふ」〕 〘仏〙 仏事を行う所作の法式。 「行列の-実に貴し/今昔 12

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

作法
さほう

作法(さくほう)と読んだ場合は、詩歌・文章の作り方、つまり、ものの仕方や所作の方法をいう。作法(さほう)は日常生活における「立ち居ふるまい」の法式、行儀作法をさすが、現在ではともに作法(さほう)とよんで、両者を兼ねた意味に用いる例も多い。われわれの社会生活は、ある程度共通した思想・感情・意志などをもって営まれるが、意志を他人に向かって表現するとき、「ことば遣い」となり「作法」となって現れる。このことば、動作、立ち居ふるまいの基準となるものが「作法」である。社会生活のうえに欠くことのできない生活規範であり、社交のうえで円滑となる態度を示すものである。なお、仏教でいう作法とは、葬礼・授戒・仏事などの儀式をいう。[石川朝子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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