仕懸文庫(読み)シカケブンコ

デジタル大辞泉 「仕懸文庫」の意味・読み・例文・類語

しかけぶんこ【仕懸文庫】[書名]

洒落本。1冊。山東京伝作・画。寛政3年(1791)刊。江戸深川仲町の岡場所風俗を描く。

しかけ‐ぶんこ【仕懸(け)文庫】

《「文庫」は箱の意》江戸深川の遊里で、遊女の着替えを入れて持ち運ぶための手箱
[補説]書名別項。→仕懸文庫

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精選版 日本国語大辞典 「仕懸文庫」の意味・読み・例文・類語

しかけ‐ぶんこ【仕掛文庫】

  1. [ 1 ] ( 「文庫」は箱の意 ) 江戸深川の遊里で、遊女の着替えを入れて持ち運ぶ手箱。
    1. [初出の実例]「仕かけ文庫から帯と小袖を出し」(出典:洒落本・二日酔巵觶(1784))
  2. [ 2 ] ( 仕懸文庫 ) 洒落本。一冊。山東京伝作・画。寛政三年(一七九一)刊。曾我狂言の人物をかりて情話的な趣向をもうけ、深川仲町の岡場所の風俗を活写した作品。「娼妓絹籭(しょうぎきぬぶるい)」「錦之裏」とともに絶版。京伝は筆禍にあった。

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