他色(読み)タショク

デジタル大辞泉 「他色」の意味・読み・例文・類語

た‐しょく【他色】

鉱物が、その中に含まれる不純物などによって呈する色。水晶が黒や紫色になるなど。仮色かしょく。→自色じしょく

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精選版 日本国語大辞典 「他色」の意味・読み・例文・類語

た‐しょく【他色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鉱物が、本来の色でなく、不純物や超微細な割れ目などによって呈する色。仮色。⇔自色
  3. ほかの色。別の色。
    1. [初出の実例]「其赤色動物が他色(タショク)の同族動物に比して」(出典:裸に虱なし(1920)〈宮武外骨〉赤い腰巻と白い腰巻)

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世界大百科事典(旧版)内の他色の言及

【鉱物】より

…(d)色 鉱物はそれぞれ異なった色彩をもつが,それはそれぞれの鉱物の結晶構造,化学組成などの相違により現れるものである。その鉱物が本来もつ色を自色と呼び,これに対し,化学組成は同じでも,微量成分の存在などのため示す他の色を他色と呼ぶ場合もある。例えば方解石は無色透明または白色の結晶として産出するが,その成因の特殊性によって,カルシウムの一部をマンガンにより置換することにより桃色,紅色を呈する場合がある。…

※「他色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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