精選版 日本国語大辞典 「付回」の意味・読み・例文・類語
つけ‐まわし ‥まはし【付回】
〘名〙
① 付け回すこと。しつこく跡を追うこと。どこまでも付けて行くこと。
※歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)五幕「薄雲ぞっとせしこなしにて、うっとりと十三に見惚れる。十三二重(ぢう)へ上り、附廻(ツケマハ)しに十三上手に住ふ」
④ 自分のつけを他の人に支払わせるようにすること。
つけ‐まわ・す ‥まはす【付回】
〘他サ五(四)〙
① どこまでも跡を追って行く。しつこく跡を追い回す。
② 廻送する。
※醍醐寺文書‐応永二七年(1420)九月一九日・僧正持円書状「もし令レ進レ之旨候者、付廻可レ給候」
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