昼夜(読み)ちゅうや

精選版 日本国語大辞典 「昼夜」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐や チウ‥【昼夜】

〘名〙
① ひるとよる。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※高野本平家(13C前)灌頂「昼夜(チウヤ)朝夕の御つとめ、長時不断の御念仏」 〔易経‐繋辞上〕
② 昼と夜の区別なく物事を続けること。いつも。日夜
万葉(8C後)五・沈痾自哀文「昼夜釣漁河海者、尚有慶福而全経俗
※浮世草子・日本永代蔵(1688)五「昼夜(チウヤ)の枕にひびく時計の細工」 〔後漢書‐曹褒伝〕
③ 昼から夜まで通して遊女を買切ること。また、その揚げ代。
咄本・座狂はなし(1730)中「祇園町の文字が所で、白人二三十人と子共十人ばかり、昼夜(チウヤ)をして置た」
湯女(1898)〈内田魯庵〉「帯だけは齢相応に華美(はで)なメレンス友禅と紫繻子の昼夜(チウヤ)を締めてゐたが」

ひる‐よる【昼夜】

〘名〙 昼と夜。昼も夜も。よるひる。ちゅうや。
書紀(720)神代上(兼方本訓)「昼夜(ヒルヨル)相代(あひかはるわき)も」

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デジタル大辞泉 「昼夜」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐や〔チウ‐〕【昼夜】

ひるとよる。「昼夜を問わず二四時間営業する」
(副詞的に用いて)昼夜を通して。ひるもよるも。いつも。日夜。「昼夜心を悩ます」
昼夜帯」の略。
昼夜を通して遊女を買い切ること。また、その揚げ代。
紋日でござりますから―がつきます」〈洒・青楼惚多手買〉
[類語]日夜夜昼

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「昼夜」の読み・字形・画数・意味

【昼夜】ちゆう(ちう)や

夜ひる。〔論語、子罕〕子、川上(川のほとり)に在りて曰く、は斯(かく)の如き夫(かな)。晝夜を舍(お)かずと。

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