付届(読み)つけとどけ

精選版 日本国語大辞典 「付届」の意味・読み・例文・類語

つけ‐とどけ【付届】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 交際上または義理上から贈物をすること。また、その金品。心づけ。
    1. [初出の実例]「つけとどけも、礼すぐれば却而(かへって)、さき方むつかしくおもふべし」(出典:子孫鑑(1667か)上)
    2. 「盆暮には業者から山なす付届をもらい」(出典:雨の庭(1971)〈加賀乙彦〉)
  3. 賄賂(わいろ)
  4. 挨拶(あいさつ)口上伝言
    1. [初出の実例]「某もさう思へども、兼々御約束の事じゃに依て、御附届までにいて来い」(出典:虎寛本狂言・素襖落(室町末‐近世初))
  5. 通報すること。届け出ること。訴え出ること。
    1. [初出の実例]「かかるほどに長聞付て、此男をばつけとどけしければ」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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