仙北新田村(読み)せんぼくしんでんむら

日本歴史地名大系 「仙北新田村」の解説

仙北新田村
せんぼくしんでんむら

[現在地名]遊佐町増穂ますほ

大井だい村の北東にあり、北は八面やつめ川を境に南福升みなみふくます村。前新田まえしんでん後新田うしろしんでん大谷地田おおやちた後藤寺田ごとうじたの地名が残る。寛永一九年(一六四二)上楸島かみぐみじま村の石川作右衛門は、庄内藩の命で仙北せんぼく(現秋田県)に欠落した大宮田おおみやだ村と丸子まりこ村の農民七人を連戻し、大井村と鵜沼うぬま村の谷地を開墾させ新田を開拓した。村名はこのことに由来する(「先祖書」飽海郡誌)。貞享年間(一六八四―八八)の村組付(同書)では高五六石余。享和三年(一八〇三)には家数一六・人数四一(「村数家数人高控帳」斎藤文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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