代宿村(読み)だいじゆくむら

日本歴史地名大系 「代宿村」の解説

代宿村
だいじゆくむら

[現在地名]袖ケ浦市代宿

久保田くぼた村の北東にあり、西は江戸湾に臨む。海岸沿いを房総往還が通り、北東は市原郡椎津しいづ(現市原市)に至る。元禄郷帳に村名がみえ、高二五八石余。領主は明和期(一七六四―七二)には旗本中根・近藤の二家が確認でき(代宿漁業協同組合文書)、寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では旗本中根氏と小笠原氏の相給、旧高旧領取調帳では同小笠原・近藤の二家領と与力二人の給知。前掲上総国村高帳では家数六四、慶応二年(一八六六)の家数六七・人数三一一(鳥飼家文書)。定助郷役は奈良輪ならわ村へ人足を差出していた(同文書)。きさご(蚶子)採取が盛んであったが、久保田村との間で浦境をめぐる争論が元禄期(一六八八―一七〇四)以降度々発生している(前掲組合文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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