仮の親子(読み)かりのおやこ

精選版 日本国語大辞典 「仮の親子」の意味・読み・例文・類語

かり【仮】 の 親子(おやこ)

  1. ( 仏教で、親子関係現世だけの事柄であり、しかも、現世は無常ではかないものであるから、親子といっても、はかないかりそめの間柄にすぎないものだと、説くところから ) 親と子。親子の間がら。
    1. [初出の実例]「かりのおや子の離別のおもひに、枝葉の乱墨を付る事、まことに思ひのあまりなるべし」(出典:夢跡一帋(1432))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の仮の親子の言及

【親子成り】より

…親子関係にない者が一定の手続を経て親子関係に類似した関係をとり結ぶことを一般に親子成りといい,親子成りによって成立する関係を仮の親子関係,親分・子分関係,擬制的親子関係,儀礼的親子関係などと一般的によんでいる。また,この関係における親を仮親という。…

※「仮の親子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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