親子(読み)オヤコ

デジタル大辞泉の解説

おや‐こ【親子】

親と子。また、その間柄。「親子の情」
親と子の関係にたとえていう二つのもの。「親子電話」
親子丼(どんぶり)」の略。
親類。親戚。
「汝が―の内に、鬼になった者はないか」〈虎明狂・清水

しん‐し【親子】

親と子。おやこ。
法律で、直系一親等の自然的血縁関係のある実親子、または法定血族である養親子

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世界大百科事典 第2版の解説

おやこ【親子】

父母と子の関係を指すが,生みの親と子の血縁的な関係だけではなく,養親養子,親分と子分,親方と子方の関係のように,法制上,習俗上親子関係擬制される関係(擬制的親族関係)を指しても用いられる。
[親子と血縁]
 親子関係では,とくに血のつながりという自然的要素が強調されるが,いずれの社会でも,血のつながりがあればただちに社会的にも親子関係が発生するとされているわけではない。このことは早くからB.マリノフスキーら社会人類学者によって指摘されている。

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大辞林 第三版の解説

おやこ【親子】

親とその子供。 「 -の間柄」 「 -関係」
もとになる物と、そこから派生した物。親と子の関係にたとえられるもの。 「 -電話」
「親子丼どんぶり」の略。
[句項目] 親子は一世

しんし【親子】

おやこ。直系一親等の自然的血族である実親子と、法定血族である養親子とがある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

おや‐こ【親子】

〘名〙
① 親と子。親と子としての結びつき。
※宇津保(970‐999頃)忠こそ「よきほどなるおやこばかりなる中にも」
② 親と子のように、親しみ、むつびあう間柄。
※御伽草子・花みつ(有朋堂文庫所収)(室町末)「尊氏将軍の御時、既に一天下親子になり給ひしかば」
③ 親戚。親類。
※虎明本狂言・清水(室町末‐近世初)「なんぢがおやこの内に、おにになった者はなひか」
仮の親子関係の親と子。取り上げ親子など。
⑤ 親と子との関係にたとえられるもの。「親子電話」など。
※社会観察万年筆(1914)〈松崎天民〉続淪落の女「『親子(オヤコ)か何か、おごって頂戴よウ』『旦那は会社員? 官吏? 銀行員?』」
⑦ 株式で親株(旧株)と子株(新株)との併称。〔最新百科社会語辞典(1932)〕

しん‐し【親子】

〘名〙
① 親と子。おやこ。
正法眼蔵(1231‐53)山水経「生児のときは、親子並化するか」
曾我物語(南北朝頃)一二「又しんし恩愛のいたって切なる事、人の申し習はすをも、我身の上かと」
② 親に対する子。
※大観本謡曲・錦戸(室町末)「君臣二つは二体の義、君を重んじ親子(しんし)の孝行」
③ 法律で一親等の直系血族関係にある者(実親子)、または民法が認めたこれに準ずべき親族関係にある者(養親子)。

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世界大百科事典内の親子の言及

【親子成り】より

…親子関係にない者が一定の手続を経て親子関係に類似した関係をとり結ぶことを一般に親子成りといい,親子成りによって成立する関係を仮の親子関係,親分・子分関係,擬制的親子関係,儀礼的親子関係などと一般的によんでいる。また,この関係における親を仮親という。…

【親分・子分】より

…日本の古代社会では政治的,宗教的,社会的な意味で,ウジ()やウジ連合共通の祖霊としてまつられたミオヤには御祖と当て字されもした。近世,近代にわたる日本の社会で,オヤとコという民俗語の示す生活組織は実に多様であって,漢字でそれに当てた親子という関係と,その擬制としての親分・子分として解するだけでは,近世日本の儒教や近代日本の政治イデオロギーないし欧米理論中心主義の学界風潮に毒されない,より深い日本文化=社会の実証的研究は達成されない。この観点が,柳田国男や有賀喜左衛門の,創造性に富んだ学風による多大な研究成果を生んだ。…

【子ども(子供)】より

…子どもの第2の意味である,〈親に対する存在としての子ども〉は〈こ〉という言葉のより古いあり方を示していよう。親子という言葉は現在では実の親子あるいは生みの親子に限定されて使用されているが,本来はそのような狭い限定的な意味ではなかったというのが有名な柳田国男のオヤコ論である。勢子(せこ),網子(あご),水夫(かこ),友子(ともこ)などさまざまな〈子〉が示すように,子は本来労働組織の構成単位としての人間を意味するものであり,それに対する親は労働組織・経営組織の指揮統率者のことであった。…

【実子】より

…実子は,その父母が法律上の婚姻関係にあるか否かによって,嫡出子と〈嫡出でない子〉に分けられる。一般に,親子間では実子が基本として構成されたのは,血縁に対する信仰があり,血縁至上主義が貫かれたからである。しかし今日の医学の発達により,血縁そのもののもつ意味が大きく変わり,実子とはなにかが新たに問われようとしている。…

【親類】より

…親族組織は特定の先祖を共通にする人々を組織化した祖先中心的親族組織と,現在生きている特定の個人を中心に組織化した自己中心的親族組織に大別することができる。日本にはこの二つの親族組織がみられるが,親類はこのうちの自己中心的親族組織の一種である。親類はオヤコ,オヤグマキ,イトコ,シンルイマキ,シンルイ,シンセキ,ヤウチ,イッケ,ハロウジ,キョーデーなど地域によって多様な民俗語彙で指示され,その内容も地域によって多様である。…

※「親子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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