仮免状(読み)カリメンジョウ

デジタル大辞泉 「仮免状」の意味・読み・例文・類語

かり‐めんじょう〔‐メンジヤウ〕【仮免状】

正式の免状を与える前に、その代用として仮に渡しておく免状。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「仮免状」の意味・読み・例文・類語

かり‐めんじょう‥メンジャウ【仮免状】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、年貢の正式な公納の目録(免状や割付)が発行される前に、その年に上納すべき年貢米・永高の合計額を記してあらかじめ領主から村方へ交付された書付。
    1. [初出の実例]「御料にても割つけ免状未出きざる以前、仮免状といふて検見済取箇究れば、先づ可納米永辻計端紙に書つけ役処押切にて渡し、米拵へを一斉にせずして追々に取立、わり付免状は追て出来次第春にも成をわたす」(出典地方凡例録(1794)七)
  3. 本免状を発行するまで仮に渡す免状。
    1. [初出の実例]「左に三十年八月迄に本免状、若くは仮免状を下付せしものを列挙せん」(出典:逓信史要(1898)〈逓信省編〉三)

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