精選版 日本国語大辞典「割付」の解説
わり‐つけ【割付】
〘名〙
① 割り付けること。割り当てること。また、そのもの。〔運歩色葉(1548)〕
※浮世草子・傾城色三味線(1701)鄙「満足がらせておいて、跡で割付(ワリツケ)出さすやうな事ではないか」
② 江戸時代、その年の年貢を村々に割り付けること。また、領主から村方へ交付する徴租令状。
※地方凡例録(1794)一「亦私領前々の仕きたりにて定納ものの品、郷帖割付等に記さぬ分もあり」
③ =レイアウト①②
※鉛筆ぐらし(1951)〈扇谷正造〉見だしのモザイク「紙面構成(割りつけ)」
わり‐つ・ける【割付】
〘他カ下一〙 わりつ・く 〘他カ下二〙
① 勢いよく断ち割る。強い力で切りつける。
② 全体をいくつかに分けて、分配する。割り当てる。わりふる。
※正倉院文書‐神亀三年(726)山背国愛宕郡雲下里計帳「右人、割附大野郷戸主服部連阿閇戸、随夫」
③ 割り付け③をする。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報