仮子(読み)カリコ

デジタル大辞泉 「仮子」の意味・読み・例文・類語

かり‐こ【仮子】

墨壺部品で、墨糸の端についている小さなきり。材に刺し止めて墨糸を固定する。軽子かるこ

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精選版 日本国語大辞典 「仮子」の意味・読み・例文・類語

かり‐こ【仮子】

〘名〙 墨縄一端につけた錐(きり)

か‐し【仮子】

〘名〙 かりの子。養子。また、ままこ。〔漢書‐王尊伝〕

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普及版 字通 「仮子」の読み・字形・画数・意味

【仮子】かし

養子。

字通「仮」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の仮子の言及

【義児伝】より

…中国では家系を重んずる貴族制の崩壊に伴い,政治的軍事的意図から異姓間に養父子関係を結ぶことが行われた。とくに武将が有能な軍士を多数養子(仮子,義児)として親衛隊(義児軍)を置くことが隋代ごろから見られ,唐中期~五代に盛行した。〈義児伝〉は後唐李克用(太祖)の著名な義児9人中,帝位に就いた李嗣源(後唐明宗)を除く8人の武将を収めたもので,これによって〈干戈骨肉より起こり,異類合して父子と為(な)〉(〈義児伝〉序)った当時の風潮をえがく。…

【五代十国】より

… 五代十国期には30~40の節度使が依然として強大な軍事力を保持し,各政権下でも分権化の傾向が小さくなく,めまぐるしい政権交替も有力節度使によるクーデタというかたちをとることが多かった。節度使は部下の将兵との間に義児,仮子といった擬制的血縁関係を結んで主従関係を維持することが特徴的に認められる。その一方では,五代王朝は皇帝直属の禁軍強化に努めた。…

※「仮子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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