精選版 日本国語大辞典 「墨縄」の意味・読み・例文・類語 すみ‐なわ‥なは【墨縄】 〘 名詞 〙① 墨壺(すみつぼ)についている糸巻き車に巻いてある麻糸。木材などに線を引くのに用いる。墨糸。すなわ。すみ。[初出の実例]「あたらしき 韋那部(ゐなべ)の工匠(たくみ) 懸けし須彌儺(スミナハ) 其(し)が無けば 誰か懸けむよ あたら須彌儺(スミナハ)」(出典:日本書紀(720)雄略一三年九月・歌謡)② 基準となるもの。規範。[初出の実例]「経信四絃の奥儀をさぐりみるに、比巴には信手といふ一名あり。則これをあんずるに、手をまかすといふ読あり。これかならず師説のすみなわをただすべきにあらず」(出典:文机談(1283頃)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例