仮装身分捜査

共同通信ニュース用語解説 「仮装身分捜査」の解説

仮装身分捜査

捜査員が身分を偽り犯人と接触する捜査手法。交流サイト(SNS)を通じて闇バイトに応募し、身分証の提示を求められた際は架空の運転免許証などを示す。実行役として現場に集められる過程で他のメンバーを摘発するといったことが想定されており、募集抑止する効果も期待される。捜査員の側から犯罪を誘発して摘発する「おとり捜査」とは異なる。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「仮装身分捜査」の意味・わかりやすい解説

仮装身分捜査
かそうみぶんそうさ

捜査員が本人のものとは異なる身分を示して行う捜査。日本で現在行われている仮装身分捜査は、捜査員が身分を秘して、いわゆる「闇バイト」の募集(犯罪実行者の募集)に応じ、情報を得て検挙につなげる捜査を行う場合に、本人とは異なる顔貌(がんぼう)、氏名、住所等が表示された運転免許証、マイナンバーカード等(仮装身分表示文書等)を犯人側に提示して行う捜査活動を意味する。刑事訴訟法第197条1項に基づく任意捜査として行われる。

 インターネット等を通じて犯罪実行者の募集が行われていると認められる強盗、詐欺、窃盗等が対象となる。この対策強化の一環として、政府の方針を受けて、2025年(令和7)に警察庁が「仮装身分捜査実施要領」を制定し、運用が開始された。身分証の偽造は、正当業務行為と位置づけられるものとしている。

 実行役が犯罪を起こす前に指示役から聞き出した集合場所で検挙や職務質問を行って、犯罪の抑止につなげるもので、グループ内に入って活動する潜入捜査を行うものではない。指示役や首謀者の特定、実行役の募集の抑止につながることが期待されている。

 犯人側と連絡をとるが、相手方に犯罪を行わせる働きかけをするものではない点で、おとり捜査とは異なる。また、身分証の偽造を伴うことも、通常のおとり捜査とは異なる。

[田村正博 2025年11月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む