共同通信ニュース用語解説 「おとり捜査」の解説
おとり捜査
捜査官や捜査協力者が身分と目的を隠して「おとり」になり、相手に犯罪を実行するように働きかけ、相手が実際に犯行に及んだタイミングで摘発する捜査手法。違法薬物や銃器密売の捜査に多用されてきたが、「公権力が犯罪を誘発している」と問題視する意見もある。最高裁は2004年7月12日付の決定で、おとり捜査が適法とされるには少なくとも/(1)/直接の被害者がいない薬物犯罪などの捜査/(2)/通常の捜査方法だけでは犯罪の摘発が困難/(3)/機会があれば犯罪を行う意思があると疑われる者が対象―の3条件を満たす必要があると判断した。
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