仲方村(読み)なかがたむら

日本歴史地名大系 「仲方村」の解説

仲方村
なかがたむら

[現在地名]栃木市仲方町

永野ながの川を挟んで千手せんじゆ村の東に位置し、北はあずさ村。史料上は長方・中方ともみえる。応永六年(一三九九)一二月日の島津道祐等言上状(島津文書)に「木村保内長方村」とあり、それによれば島津氏の譜代相続地で、永徳二年(一三八二)三月に小山義政の乱の勲功の賞として還補されたが、宇都宮宮内大輔が闕所分と号して長方村半分を押領したため、関東府の裁許を求めている。下って弘治三年(一五五七)八月六日の北条氏政禁制写(豊前氏古文書抄)に「一於梓村・中方村指合狼藉之事」など三ヵ条がみえ、古河公方足利義氏の上意として皆川氏に納得させたうえで豊前左京亮を入部させようとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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