仲酌(読み)ナカジャク

デジタル大辞泉 「仲酌」の意味・読み・例文・類語

なか‐じゃく【仲酌/中酌】

婚姻の仲を取り持つこと。媒酌ばいしゃくすること。また、その人。仲人
「はるばる嫁入して来たと思ひましたれば、―する者が騙者かたりものにて」〈浮・名代紙衣・四〉
争いごとの間に入って仲を取り持つこと。仲裁
「とかくは私共がお詫び事申します…と―に入れば」〈浮・禁短気・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「仲酌」の意味・読み・例文・類語

なか‐じゃく【仲酌・中酌】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 媒酌(ばいしゃく)すること。また、その人。仲人(なこうど)
    1. [初出の実例]「天と地の中酌の酒かはる霞〈貞利〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)一春)
  3. 争っているものの間にはいって仲を取り持つこと。仲介。仲裁。
    1. [初出の実例]「とかくは私共がお詫び事申ます、〈略〉と中酌(ナカジャク)に入ば」(出典浮世草子傾城禁短気(1711)五)

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