仲雄王(読み)なかおおう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「仲雄王」の解説

仲雄王 なかおおう

?-? 平安時代前期の官吏,漢詩人。
弘仁(こうにん)9年(818)の勅撰漢詩集文華秀麗集」の主撰者となり,序文をかき,みずからの詩13首もおさめる。その時の官職は大舎人頭(おおとねりのかみ)兼信濃守(しなののかみ)。藤原冬嗣(ふゆつぐ),良岑安世(よしみねの-やすよ),最澄,空海らと親交があった。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の仲雄王の言及

【文華秀麗集】より

…書名は文(あや)のある美しく秀でた作を集めた詩集の意。嵯峨天皇の勅命を受けた藤原冬嗣が仲雄王(なかおおう)や菅原清公(きよとも)らに命じて編集させたことが,仲雄王の序文にみえる。作者26名(序文では数に入れていない嵯峨天皇,東宮淳和を加えて28名),詩数148首(現存本は5首欠)。…

※「仲雄王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android