任符(読み)ニンプ

デジタル大辞泉 「任符」の意味・読み・例文・類語

にん‐ぷ【任符】

除目じもくで、国司に新任されたときに賜る太政官符任地に携行して身分を証明した。

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精選版 日本国語大辞典 「任符」の意味・読み・例文・類語

にん‐ぷ【任符】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 除目で国司に任官されたときに賜わる太政官符。籤符。任地に携行して身分を証明するものとした。
    1. [初出の実例]「諸国司任苻之例。只録後司前人」(出典類聚三代格‐五・弘仁七年(816)五月一五日)
  3. 広く、ある職に新任された者に与えられる任命書。
    1. [初出の実例]「右任符五通遣之、随夾名賦給」(出典:高野山文書‐文治五年(1189)閏四月一五日・東寺長者法務御教書)

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