伊奈富遺跡(読み)いのういせき

日本歴史地名大系 「伊奈富遺跡」の解説

伊奈富遺跡
いのういせき

[現在地名]鈴鹿市稲生町 楠本

伊奈冨神社の裏山にあり、国鉄伊勢線開通に伴い、昭和四〇年(一九六五)暮れから翌年二月にかけて調査された。A区とその北のB区と分けて行われたが、A区は文化層が薄く、B区を主とする遺跡で、B区のある傾斜地と北の谷との比高は約三メートルである。B区約一四〇平方メートルに住居跡五基が発見された。

一号住居跡はいちばん南側の奥にあり、平面五・七×五メートル、南西隅に竈跡があり、土器類のほか滑石製臼玉なども出土

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android