伊木城跡(読み)いぎじようあと

日本歴史地名大系 「伊木城跡」の解説

伊木城跡
いぎじようあと

[現在地名]各務原市鵜沼

鵜沼うぬま城跡の南西、木曾川を望む伊木山の山頂に位置する山城跡。伊木氏の居城であるが、築城時期は不明。戦国期の城主伊木清兵衛は池田信輝の家臣で、初め香川長兵衛と称したが、伊木城攻略の戦功により伊木と改姓したという。天正一三年(一五八五)伊木清兵衛はたけはな(現羽島市)の辺りで六千八三貫文を豊臣秀吉から与えられており(同年一一月三日「豊臣秀吉判物」原田文書)、鵜沼の地と関係した時期は短い。一説に城主は伊木長門守正久とされ、天正年中に野武士(武馬七郎左衛門尉常旗ともいう)急襲を受け戦闘を行い(落城ともいう)、尾張犬山で討死し、のち子の忠次が城を奪回して城主となったという(美濃雑事紀・美濃国故実記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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