伊美郷(読み)いみごう

日本歴史地名大系 「伊美郷」の解説

伊美郷
いみごう

和名抄」にみえる郷。国東郡の一つ。「豊後国風土記」によると郡家の北に位置した。同書には景行天皇が当地に行幸した折、「此の国は、道路みち遥かに遠く、山と谷とはさかしく深くして、往還ゆきき稀なり。乃ち国を見ることを得つ」と勅して国見くにみの村と名づけ、それが転訛して伊美郷となったとの地名起源説話がみえる。郷域は現国見町から香々地かかじ町にかけての一帯と推定され、国見町の伊美川下流右岸には条里遺構が認められる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android